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業務システムとは?種類と導入メリット、開発方法

業務システムとは?種類と導入メリット、開発方法

「業務システムを入れたほうがいい」と言われても、具体的に何を指すのか、どんな種類があるのか、自社にどれが必要なのかは意外とわかりにくいものです。基幹システム、SaaS、ERPなど似た言葉も多く、社内で話がかみ合わないこともよくあります。

この記事では、業務システムとは何かという基本から、主な種類、導入によって得られるメリットと注意点、導入方法の選択肢までを整理して解説します。これからシステム化を検討する担当者や経営者が、全体像をつかむための入門としてお読みください。

この記事の結論
  • 業務システムとは、会社の特定の業務を効率化・標準化するためのシステムの総称です。
  • 種類は大きく基幹系(販売・在庫・会計など)と情報系(ワークフロー・顧客管理など)に分けられます。
  • 主なメリットは作業時間の削減、ミスの防止、属人化の解消、データ活用の4つです。
  • 導入方法はパッケージ・SaaS・スクラッチ開発の3つで、業務の独自性によって向き不向きが決まります。
目次
  1. 業務システムとは
  2. 基幹システム・情報系システムとの関係
  3. 業務システムの主な種類
  4. 業務システムを導入するメリット
  5. 導入時に注意したいこと
  6. 業務システムの導入方法
  7. よくある質問
  8. まとめ

業務システムとは

業務システムとは、企業の特定の業務(受注、在庫、勤怠、経費精算など)を効率化・標準化するために使われるシステムの総称です。紙やExcel、手作業で行っていた処理をシステムに置き換えることで、入力や集計の手間を減らし、情報を社内で共有できるようにします。

身近な例でいえば、会計ソフト、勤怠管理システム、販売管理システム、顧客管理システム(CRM)なども業務システムの一種です。自社で開発したものも、月額制のクラウドサービスを利用しているものも、業務のために使っていればいずれも業務システムに含まれます。

基幹システム・情報系システムとの関係

業務システムは、役割によって「基幹系」と「情報系」に分けて説明されることが多くあります。

基幹系システム

  • 会社の中核業務(モノ・お金の流れ)を支える
  • 例:販売管理、在庫管理、生産管理、会計、人事給与
  • 止まると事業が止まるため、正確性・安定性が最重要

情報系システム

  • 社内のコミュニケーションや情報共有、意思決定を支える
  • 例:ワークフロー、顧客管理、グループウェア、社内ポータル
  • 使いやすさや柔軟性が重視される

つまり、基幹システムは業務システムの中でも特に重要な中核部分を指す言葉です。基幹システムについて詳しく知りたい方は基幹システムとはの記事をご覧ください。また、ERP(統合基幹業務システム)は、基幹系の複数の業務を1つの製品にまとめたパッケージのことです。

業務システムの主な種類

業務システムは、対象となる業務や部門によってさまざまな種類があります。代表的なものを部門別に整理すると次のとおりです。

部門別・業務システムの種類

部門システムの種類主な役割
営業・販売販売管理、見積管理、顧客管理(CRM)、営業支援(SFA)見積〜受注〜請求の管理、顧客・商談情報の共有
物流・倉庫在庫管理、倉庫管理(WMS)入出庫・在庫数・ロケーションの管理
製造生産管理、品質管理生産計画、工程進捗、原価、不良の管理
経理・財務会計、経費精算、債権・債務管理仕訳、決算、入出金の管理
人事・総務勤怠管理、給与計算、人事管理、ワークフロー労働時間・給与・申請承認の管理
サービス業予約管理、会員管理、案件管理予約受付、顧客・案件の進捗管理
業種によっては、これらを組み合わせた独自の業務システムを使うこともあります。

各システムの詳しい機能や費用は、販売管理システム、在庫管理システム、勤怠管理システム、ワークフローシステムなどの個別記事で解説しています。

業務システムを導入するメリット

業務システムを導入する目的は会社によってさまざまですが、得られるメリットは主に次の4つに整理できます。

作業時間の削減転記・集計・書類作成など、人が繰り返していた作業を自動化し、本来の業務に時間を使えるようになります。
ミスの防止入力チェックや自動計算により、転記ミスや計算ミス、確認漏れを減らせます。
属人化の解消業務の手順とデータがシステムに残るため、担当者が変わっても業務を継続できます。
情報の共有必要な人が必要なときに最新の情報を見られるため、問い合わせや確認のやり取りが減ります。
データの活用売上・在庫・工数などのデータが蓄積され、経営判断や改善に使えるようになります。
内部統制・法令対応承認履歴や操作ログが残り、監査や法令で求められる記録の管理がしやすくなります。

特に中小企業では、「特定の担当者しかわからない業務」が事業継続のリスクになっていることが少なくありません。業務システムの導入は、効率化だけでなく、業務の見える化と引き継ぎやすさの向上という点でも効果があります。

導入時に注意したいこと

  • 目的をはっきりさせる:「何の業務の、どの問題を解決したいか」が曖昧なままだと、使われないシステムになりがちです
  • 現場を巻き込む:実際に使う担当者の意見を聞かずに決めると、運用が定着しません
  • 運用コストを見込む:導入後も保守費や利用料がかかります。自社開発の場合、保守費は年間で開発費の10〜15%程度が目安です
  • システム同士の連携を考える:部門ごとにバラバラに導入すると、システム間で二重入力が発生します

業務システムの導入方法

業務システムを導入する方法は、大きく分けて「パッケージ」「SaaS(クラウドサービス)」「スクラッチ開発」の3つです。それぞれの特徴を比較すると次のようになります。

導入方法特徴向いているケース
SaaSインターネット経由で月額利用。初期費用が小さく、すぐに使い始められる勤怠・経費精算など標準的な業務、小規模から始めたい場合
パッケージ既製のソフトを購入・導入し、設定やカスタマイズで調整する業界で一般的な業務で、製品の標準に業務を合わせられる場合
スクラッチ開発自社の業務に合わせてゼロから設計・開発する業務が独自で、既製品では対応できない、他システムとの連携が多い場合

どの方法が良いかは、業務の独自性、予算、利用人数、既存システムとの関係によって変わります。一般的には、勤怠や会計のように法令で手順が決まっていて会社ごとの違いが少ない業務はSaaSやパッケージ、会社の強みやノウハウが反映された業務はスクラッチ開発が向いている傾向があります。比較の詳細はスクラッチとパッケージの違いで解説しています。

なお、業務システムを開発会社に依頼する場合の具体的な手順(要件定義、開発会社の選定、テスト、稼働までの流れ)は、業務システム開発の進め方で詳しく解説しています。費用の目安は業務システム費用相場をご覧ください。

オーバーエックスの見解業務システムは「導入すること」ではなく「業務が良くなること」が目的だと考えています。すべてを自社開発する必要はなく、標準的な業務はSaaSやパッケージを活用し、自社の強みにつながる業務や既製品では対応しにくい部分に開発の投資を集中させるのが合理的です。オーバーエックスでは、どの業務をどの方法でシステム化するかという整理の段階からご相談を承っています。

よくある質問

業務システムと基幹システムの違いは何ですか?
業務システムは業務を支えるシステム全般を指す広い言葉で、基幹システムはその中でも販売・在庫・生産・会計など会社の中核業務を支えるものを指します。つまり基幹システムは業務システムの一部です。
業務システムはExcelとどう違いますか?
Excelは自由度の高い汎用ツールですが、同時編集や履歴管理、入力ルールの統一、他のデータとの連携が苦手です。業務システムは特定の業務に合わせて入力・計算・共有の仕組みが作られているため、ミスや属人化を防ぎやすくなります。
中小企業でも業務システムは必要ですか?
規模にかかわらず、転記や集計に多くの時間がかかっている業務や、特定の担当者に依存している業務があれば導入を検討する価値があります。月額制のSaaSなど、小さく始められる方法もあります。

まとめ

業務システムとは、企業の特定の業務を効率化・標準化するためのシステムの総称で、販売管理や在庫管理などの基幹系と、ワークフローや顧客管理などの情報系に分けられます。導入によって作業時間の削減、ミスの防止、属人化の解消、データ活用といったメリットが得られます。

導入方法はSaaS・パッケージ・スクラッチ開発の3つがあり、業務の独自性や予算によって最適な方法は異なります。まずは「どの業務の、どの問題を解決したいか」を明確にするところから始めましょう。

OX

TechBase 編集部(株式会社オーバーエックス)

東京・秋葉原のシステム開発会社。業務システム・Webシステム・基幹システムの受託開発、自社パッケージ開発、ITコンサルティングを手がけています。オーバーエックスの特徴を見る

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