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【無料テンプレート】システム開発の提案依頼書(RFP)

【無料テンプレート】システム開発の提案依頼書(RFP)

システム開発を複数の会社に相談するとき、各社に同じ情報を伝えるための資料が提案依頼書(RFP:Request for Proposal)です。RFPがあると、開発会社は同じ前提で提案・見積もりを作れるため、比較がしやすくなり、認識のズレによるトラブルも減らせます。

この記事では、そのままコピーして使えるRFPのテンプレートを、記入例とあわせて紹介します。項目が多いと感じる方のために、中小企業向けの簡易版も用意しました。

この記事の結論
  • RFPは「プロジェクト概要・現状と課題・要件・条件・提案依頼事項」の5ブロックで構成すると抜け漏れがない
  • 最も大切なのは「目的」と「現状の課題」。機能一覧だけでは良い提案は出てこない
  • 小規模な案件なら、A4で2〜3枚の簡易版で十分
  • 予算の上限と、決まっていない事項(未定)も正直に書くのがコツ
目次
  1. 提案依頼書(RFP)とは
  2. RFPの構成(全体像)
  3. RFPテンプレート(標準版)
  4. RFPテンプレート(中小企業向け簡易版)
  5. RFPを書くときの5つのコツ
  6. 1. 目的と課題を具体的に書く
  7. 2. 機能には優先度をつける
  8. 3. 予算の上限を書く
  9. 4. 決まっていないことは「未定」と書く
  10. 5. 現物の資料を添付する
  11. RFPを送った後の流れ
  12. よくある質問
  13. まとめ

提案依頼書(RFP)とは

提案依頼書(RFP)とは、システム開発を依頼する企業が、開発会社に対して「何を実現したいか」「どんな条件で提案してほしいか」を伝えるための文書です。RFPをもとに、開発会社は提案書と見積もりを作成します。

RFPを作るメリットは次の3つです。

  • 比較しやすくなる:全社が同じ前提で提案するため、金額や内容を公平に比べられる
  • 社内の認識がそろう:作成の過程で、目的や優先順位を関係者と合意できる
  • トラブルを防げる:伝えた内容が文書で残り、「言った・言わない」を防げる

RFPの各項目の考え方や書き方のコツは、次の記事で詳しく解説しています。

RFPの構成(全体像)

提案依頼書(RFP)の5つのブロック

  1. プロジェクト概要背景・目的・期待する効果・対象範囲
  2. 現状と課題現在の業務の流れ、使っているツール、困っていること
  3. 要件必要な機能(優先度つき)、利用者、連携、データ移行、非機能要件
  4. 条件予算、スケジュール、契約形態、体制、運用保守
  5. 提案依頼事項提案書に記載してほしい内容、提出方法、選定基準、期限

RFPテンプレート(標準版)

以下のテンプレートをコピーして、Word やGoogleドキュメントに貼り付けてお使いください。【 】内は記入例です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〇〇システム開発 提案依頼書(RFP) 発行日:20XX年X月X日 / 発行元:株式会社〇〇 〇〇部 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1. プロジェクト概要 1-1. 背景  【受注件数の増加により、Excelでの受注管理が限界に来ている】 1-2. 目的  【受注から出荷までの情報を一元管理し、入力作業と確認ミスを減らす】 1-3. 期待する効果(できれば数値で)  【受注処理時間を月40時間削減/転記ミスをゼロにする】 1-4. 対象範囲  【受注管理・在庫引当・出荷指示。会計処理は対象外】 2. 現状と課題 2-1. 現在の業務の流れ  【FAX・メールで受注 → Excelに入力 → 在庫表を確認 → 出荷指示書を作成】 2-2. 利用しているツール・システム  【Excel(受注台帳・在庫表)、会計ソフト〇〇】 2-3. 課題  【二重入力が多い/在庫の最新状況がわからない/担当者しか操作できない】  ※現在の帳票・Excelファイルのサンプルを添付 3. 要件 3-1. 利用者  【社内の受注担当5名、倉庫担当3名、管理者2名】 3-2. 必要な機能(優先度:必須/重要/任意)  ・受注登録・検索(必須)  ・在庫引当・在庫照会(必須)  ・出荷指示書の出力(必須)  ・取引先マスタ管理(必須)  ・会計ソフトへのCSV出力(重要)  ・取引先向けの受注状況公開(任意) 3-3. 連携するシステム  【会計ソフト〇〇(CSV連携を想定)】 3-4. データ移行  【取引先約800件、商品約1,200件をExcelから移行】 3-5. 利用環境  【社内PC(Windows)、倉庫ではタブレットでも利用したい】 3-6. 非機能要件(性能・セキュリティなど)  【同時利用10名程度/社外からのアクセスはID・パスワード+IP制限】 4. 条件 4-1. 予算  【初期開発費:〇〇万円以内(税別)/保守費:月〇万円程度を想定】 4-2. スケジュール  【20XX年X月 稼働希望(繁忙期前に切り替えたいため)】 4-3. 契約形態  【要件定義は準委任、設計以降は請負を想定(ご提案も可)】 4-4. 当社の体制  【窓口:〇〇部 〇〇/決裁者:取締役 〇〇】 4-5. 運用・保守  【稼働後の保守・問い合わせ対応をお願いしたい】 5. 提案依頼事項 5-1. 提案書に記載していただきたい内容  ・システムの全体像と実現方法  ・開発体制と担当者の経歴  ・スケジュール  ・見積もり(工程別・機能別の内訳、前提条件)  ・保守・運用の内容と費用  ・類似案件の実績 5-2. 提出方法・期限  【PDFでメール提出/20XX年X月X日(X)17時まで】 5-3. 選定基準  【提案内容・費用・体制・実績・コミュニケーションを総合評価】 5-4. 選定スケジュール  【X月X日 提案説明会(各社60分)→ X月X日 結果通知】 5-5. 問い合わせ先  【〇〇部 〇〇(メールアドレス)】 ※本書の内容は機密情報として取り扱いをお願いします。

RFPテンプレート(中小企業向け簡易版)

小規模なシステムや、初めて開発を依頼する場合は、次の簡易版で十分です。A4で1〜2枚にまとまります。

■ 作りたいシステム  【〇〇を管理するシステム】 ■ なぜ必要か(目的・課題)  【現在はExcelで管理しているが、〇〇の作業に時間がかかっている】 ■ 使う人と人数  【社内〇名/取引先も使う・使わない】 ■ 必要な機能(必須には◎)  ◎【〇〇の登録・検索】  ◎【〇〇の帳票出力】  ○【スマートフォン対応】 ■ 予算  【〇〇万円以内】 ■ 希望時期  【20XX年X月ごろまでに使い始めたい】 ■ 決まっていないこと・相談したいこと  【クラウドにするか社内に置くか相談したい】 ■ 添付資料  【現在使っているExcelファイル、帳票のサンプル】

RFPを書くときの5つのコツ

1. 目的と課題を具体的に書く

「業務を効率化したい」では抽象的すぎます。「誰の、どの作業が、どれくらい大変なのか」を書くと、開発会社は課題の本質をつかみ、より良い解決策を提案できます。

2. 機能には優先度をつける

すべてを「必須」にすると、予算オーバーになったときに調整できません。必須・重要・任意の3段階で分けておきましょう。

3. 予算の上限を書く

予算を伏せると、開発会社は理想形で見積もるため比較が難しくなります。上限を示せば、予算内で実現できる範囲を提案してもらえます。

4. 決まっていないことは「未定」と書く

空欄のままにせず、「未定」「相談したい」と明記すると、開発会社が選択肢ごとの費用や考え方を示してくれます。

5. 現物の資料を添付する

現在のExcelや帳票、業務マニュアルは、業務を理解してもらうための最良の資料です。機密情報を含む場合は、NDA(秘密保持契約)を締結してから共有しましょう。

注意:RFPは完璧でなくてよいRFPを完璧に仕上げようとして、相談が何か月も遅れてしまうのは本末転倒です。まずは簡易版で相談し、開発会社と話しながら内容を具体化していく進め方でも問題ありません。

RFPを送った後の流れ

RFPを送ったら、開発会社からの質問に回答し、提案書と見積もりを受け取ります。ある会社への回答は他の会社にも共有し、前提をそろえましょう。受け取った見積もりの見方は、次の記事が参考になります。

RFPの作成からご相談いただけますオーバーエックスでは、「RFPを作る前に相談したい」というご依頼も歓迎しています。現状の業務や課題をお伺いしながら、必要な機能と優先順位の整理をお手伝いします。簡易版の内容がわかる程度の情報があれば、概算費用もご提示可能です。

よくある質問

RFPは必ず作らなければいけませんか?
必須ではありませんが、複数社に相談する場合は作成をおすすめします。同じ情報を渡すことで、提案と見積もりを公平に比較できます。1社にだけ相談する場合でも、簡易版があると話がスムーズです。
RFPと要件定義書の違いは何ですか?
RFPは発注先を選ぶために「実現したいこと」と条件を伝える文書で、発注者が作ります。要件定義書は、発注後に開発会社と一緒に「システムで何を実現するか」を詳細に決めた文書です。
RFPはどのくらいの分量が必要ですか?
小規模な案件ならA4で2〜3枚、中規模以上の業務システムなら10〜20枚程度が目安です。分量よりも、目的・課題・優先順位が明確に書かれているかが重要です。
RFPを送る会社は何社くらいがよいですか?
2〜3社が目安です。多すぎると質疑応答や比較の負担が大きくなり、各社との検討も浅くなりがちです。

まとめ

提案依頼書(RFP)は、プロジェクト概要・現状と課題・要件・条件・提案依頼事項の5つのブロックで構成すると、抜け漏れなく伝えられます。小規模な案件なら簡易版でも十分です。

テンプレートを活用して、まずは目的と課題を書き出すところから始めてみてください。

OX

TechBase 編集部(株式会社オーバーエックス)

東京・秋葉原のシステム開発会社。業務システム・Webシステム・基幹システムの受託開発、自社パッケージ開発、ITコンサルティングを手がけています。オーバーエックスの特徴を見る

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