【無料テンプレート】システム開発の提案依頼書(RFP)

システム開発を複数の会社に相談するとき、各社に同じ情報を伝えるための資料が提案依頼書(RFP:Request for Proposal)です。RFPがあると、開発会社は同じ前提で提案・見積もりを作れるため、比較がしやすくなり、認識のズレによるトラブルも減らせます。
この記事では、そのままコピーして使えるRFPのテンプレートを、記入例とあわせて紹介します。項目が多いと感じる方のために、中小企業向けの簡易版も用意しました。
- RFPは「プロジェクト概要・現状と課題・要件・条件・提案依頼事項」の5ブロックで構成すると抜け漏れがない
- 最も大切なのは「目的」と「現状の課題」。機能一覧だけでは良い提案は出てこない
- 小規模な案件なら、A4で2〜3枚の簡易版で十分
- 予算の上限と、決まっていない事項(未定)も正直に書くのがコツ
目次
提案依頼書(RFP)とは
提案依頼書(RFP)とは、システム開発を依頼する企業が、開発会社に対して「何を実現したいか」「どんな条件で提案してほしいか」を伝えるための文書です。RFPをもとに、開発会社は提案書と見積もりを作成します。
RFPを作るメリットは次の3つです。
- 比較しやすくなる:全社が同じ前提で提案するため、金額や内容を公平に比べられる
- 社内の認識がそろう:作成の過程で、目的や優先順位を関係者と合意できる
- トラブルを防げる:伝えた内容が文書で残り、「言った・言わない」を防げる
RFPの各項目の考え方や書き方のコツは、次の記事で詳しく解説しています。
関連記事RFP(提案依頼書)の書き方|システム開発の項目例とテンプレート
RFPの構成(全体像)
提案依頼書(RFP)の5つのブロック
- プロジェクト概要背景・目的・期待する効果・対象範囲
- 現状と課題現在の業務の流れ、使っているツール、困っていること
- 要件必要な機能(優先度つき)、利用者、連携、データ移行、非機能要件
- 条件予算、スケジュール、契約形態、体制、運用保守
- 提案依頼事項提案書に記載してほしい内容、提出方法、選定基準、期限
RFPテンプレート(標準版)
以下のテンプレートをコピーして、Word やGoogleドキュメントに貼り付けてお使いください。【 】内は記入例です。
RFPテンプレート(中小企業向け簡易版)
小規模なシステムや、初めて開発を依頼する場合は、次の簡易版で十分です。A4で1〜2枚にまとまります。
RFPを書くときの5つのコツ
1. 目的と課題を具体的に書く
「業務を効率化したい」では抽象的すぎます。「誰の、どの作業が、どれくらい大変なのか」を書くと、開発会社は課題の本質をつかみ、より良い解決策を提案できます。
2. 機能には優先度をつける
すべてを「必須」にすると、予算オーバーになったときに調整できません。必須・重要・任意の3段階で分けておきましょう。
3. 予算の上限を書く
予算を伏せると、開発会社は理想形で見積もるため比較が難しくなります。上限を示せば、予算内で実現できる範囲を提案してもらえます。
4. 決まっていないことは「未定」と書く
空欄のままにせず、「未定」「相談したい」と明記すると、開発会社が選択肢ごとの費用や考え方を示してくれます。
5. 現物の資料を添付する
現在のExcelや帳票、業務マニュアルは、業務を理解してもらうための最良の資料です。機密情報を含む場合は、NDA(秘密保持契約)を締結してから共有しましょう。
RFPを送った後の流れ
RFPを送ったら、開発会社からの質問に回答し、提案書と見積もりを受け取ります。ある会社への回答は他の会社にも共有し、前提をそろえましょう。受け取った見積もりの見方は、次の記事が参考になります。
関連記事システム開発の見積もりは妥当?チェックすべき7つのポイント
あわせて読みたい要件定義書の書き方と記載項目【テンプレートあり】
無料テンプレートシステム開発の無料テンプレート集|RFP・要件定義書・見積もり比較表・保守契約チェックリスト
よくある質問
- RFPは必ず作らなければいけませんか?
- 必須ではありませんが、複数社に相談する場合は作成をおすすめします。同じ情報を渡すことで、提案と見積もりを公平に比較できます。1社にだけ相談する場合でも、簡易版があると話がスムーズです。
- RFPと要件定義書の違いは何ですか?
- RFPは発注先を選ぶために「実現したいこと」と条件を伝える文書で、発注者が作ります。要件定義書は、発注後に開発会社と一緒に「システムで何を実現するか」を詳細に決めた文書です。
- RFPはどのくらいの分量が必要ですか?
- 小規模な案件ならA4で2〜3枚、中規模以上の業務システムなら10〜20枚程度が目安です。分量よりも、目的・課題・優先順位が明確に書かれているかが重要です。
- RFPを送る会社は何社くらいがよいですか?
- 2〜3社が目安です。多すぎると質疑応答や比較の負担が大きくなり、各社との検討も浅くなりがちです。
まとめ
提案依頼書(RFP)は、プロジェクト概要・現状と課題・要件・条件・提案依頼事項の5つのブロックで構成すると、抜け漏れなく伝えられます。小規模な案件なら簡易版でも十分です。
テンプレートを活用して、まずは目的と課題を書き出すところから始めてみてください。
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