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社内システム開発の費用相場と外注先の選び方

社内システム開発の費用相場と外注先の選び方

「紙やExcelで回している業務をシステムにしたいが、社内システムの開発費用がどのくらいかかるのか見当がつかない」「外注先をどう選べばよいかわからない」。社内システムの構築を任された担当者や経営者から、よく聞く悩みです。社内システムは種類も規模もさまざまで、同じ「開発」でも数十万円で済むものから数千万円かかるものまであります。

この記事では、社内システム開発の費用相場を種類別・規模別に整理したうえで、費用が決まる仕組み、外注先のタイプと選び方、依頼前に準備しておくことまでを解説します。社内で予算を検討するときや、外注先に相談する前の整理に役立ててください。

この記事の結論
  • 社内システム開発の費用目安は、小規模な業務ツールで100万〜300万円程度、部門システムで300万〜1,000万円程度、全社的な基幹系で1,000万円以上。
  • 費用は機能の数・利用者と権限・他システムとの連携・データ移行でほぼ決まる。
  • 外注先は大手SIer、中小の受託開発会社、フリーランス、SESなどに分かれ、規模と社内体制に合ったタイプを選ぶことが重要。
  • 見積もりの安さだけでなく、業務理解・要件定義の進め方・保守体制で比較すると失敗しにくい。
目次
  1. 社内システムとは?種類と開発の対象
  2. 社内システム開発の費用相場
  3. 費用は「人月」で決まる
  4. 社内システムを外注するか、自社で作るか
  5. 外注先のタイプと選び方
  6. 外注先を選ぶときのチェックポイント
  7. 社内システム開発を外注する流れ
  8. 社内システムの開発費用を抑えるコツ
  9. よくある質問
  10. まとめ

社内システムとは?種類と開発の対象

社内システムとは、社員が日々の業務を効率よく進めるために、社内で利用するシステムの総称です。顧客が使うWebサービスやECサイトと違い、利用者は主に自社の社員や取引先に限られます。「業務システム」とほぼ同じ意味で使われることもあります。

社内システムの主な種類

基幹系システム販売管理、生産管理、在庫管理、会計など、事業の中心となる業務を支える。止まると業務全体に影響する。
情報系システム社内ポータル、ワークフロー(稟議・申請)、文書管理、グループウェアなど、社内の情報共有を支える。
部門・業務特化ツール見積作成、案件管理、日報、予約管理など、特定の部署や業務に合わせたもの。Excel管理からの置き換えが多い。
どの種類かによって、求められる信頼性や連携の範囲が変わり、費用にも差が出ます。

社内システムを構築する方法は、SaaS(クラウドサービス)の利用、パッケージの導入、ノーコード・ローコードツールでの自作、開発会社への外注(スクラッチ開発)などがあります。この記事では、主に外注して開発する場合の費用と選び方を扱います。

社内システム開発の費用相場

社内システムの開発費用は、規模と種類によって大きく異なります。以下は外注してスクラッチ開発する場合の一般的な目安です。

規模・種類開発費用の目安期間の目安例
小規模な業務ツール100万〜300万円程度1〜3か月Excel台帳のWeb化、日報・申請の簡易システム
部門システム300万〜1,000万円程度3〜8か月案件管理、見積・受注管理、ワークフロー
全社・基幹系システム1,000万〜数千万円程度6か月〜1年以上販売管理、生産管理、複数部門をまたぐシステム

上記はあくまで目安で、画面数、帳票の数、セキュリティ要件、データ移行の量などで上下します。また、開発費とは別に、サーバーやクラウドの利用料、稼働後の保守費(年間で開発費の10〜15%程度が目安)がかかります。

費用は「人月」で決まる

受託開発の見積もりは、多くの場合「何人の技術者が何か月関わるか(人月)」をもとに算出されます。人月単価の目安は、PM(プロジェクトマネージャー)で100万〜160万円、SE(システムエンジニア)で80万〜120万円、PG(プログラマー)で60万〜100万円程度です。たとえばSE1名・PG2名が4か月関わる場合、単純計算で約800万〜1,280万円になります。

社内システム開発の費用を左右する要素(目安のイメージ)

他システムとの連携大
機能・画面・帳票の数大
データ移行中
利用者区分・権限中
デザインの作り込み小
社内向けシステムは見た目より、業務ルールと連携の複雑さで費用が増えやすい傾向があります。

社内システムを外注するか、自社で作るか

社内システムは必ずしも外注する必要はありません。社内にエンジニアがいる場合や、ノーコードツールで十分な場合は、自社で構築する選択肢もあります。判断の目安は次のとおりです。

外注が向くケース

  • 社内にシステム開発の経験者がいない
  • 複数部門で使い、止まると業務に影響する
  • 既存システムや会計ソフトとの連携が必要
  • セキュリティや権限管理をきちんと設計したい

自社で構築できるケース

  • 少人数の部署内で使うシンプルなツール
  • ノーコード・ローコードツールの標準機能で足りる
  • 担当者が異動しても引き継げる体制がある
  • 止まっても手作業で代替できる業務

自社で作ったシステムは、作った人しか仕組みがわからない「属人化」が起きやすい点に注意が必要です。外注する場合でも、仕様書やマニュアルを納品物に含めてもらうことで、将来の引き継ぎがしやすくなります。

外注先のタイプと選び方

社内システムの外注先は、大きく4つのタイプに分かれます。それぞれ得意な規模や契約形態が違うため、自社の状況に合ったタイプを選ぶことが大切です。

外注先のタイプ特徴向いているケース
大手SIer大規模案件の実績と体制がある。費用は高めで、下請けに再委託されることも多い全社規模の基幹システム、大規模な刷新
中小の受託開発会社要件定義から開発・保守まで一貫して対応しやすい。担当者との距離が近い中小〜中堅企業の業務システム、部門システム
フリーランス費用を抑えやすい。個人のため病気や廃業時の継続性に不安が残る小規模なツール、既存システムの軽微な改修
SES(技術者の派遣型)技術者が自社に常駐・参画する。成果物の完成責任は原則として発注側にある社内にPMがいて、開発要員だけ補いたい

社内にIT担当者が少ない中小企業の場合、要件の整理から一緒に進めてくれる受託開発会社が候補になりやすいでしょう。SESは技術者の労働力を提供する契約のため、何を作るかの管理は発注側が担う必要があります。

外注先を選ぶときのチェックポイント

  • 業務の理解力:自社の業務の流れや課題を、ヒアリングの段階でどれだけ深く理解しようとしているか。
  • 要件定義の進め方:要件定義を独立した工程として設けているか、成果物(要件定義書)が明確か。
  • 見積もりの内訳:工程別・機能別の工数が示され、前提条件や対象外の範囲が書かれているか。
  • 開発体制:誰が担当し、どこまでを自社で開発し、どこを再委託するのかが明確か。
  • 保守・運用の体制:稼働後の問い合わせ対応、不具合修正、機能追加にどう対応するか。
  • コミュニケーション:定例会議の頻度、連絡手段、対面での打ち合わせが可能か。

社内システム開発を外注する流れ

  1. 目的と課題の整理どの業務の何を改善したいのか、現状の業務フローと困っていることを書き出します。
  2. 外注先の候補選び・相談3社程度に相談し、課題の理解度や提案の方向性を比較します。
  3. 見積もり・契約同じ条件で見積もりを依頼し、内訳と前提条件を確認して契約します。要件定義と開発を分けて契約する方法もあります。
  4. 要件定義・設計必要な機能や画面、帳票を決めます。発注者側が最も関わるべき工程です。
  5. 開発・テスト・受入開発会社がつくったものを、発注者が実際の業務で使えるか確認します。
  6. 稼働・保守本番運用を始め、不具合対応や改善を保守契約に沿って進めます。
「丸投げ」は失敗のもと社内システムは自社の業務に合わせて作るものなので、業務を一番よく知っているのは発注者です。要件定義やテストに社内の担当者が参加しないと、完成したシステムが現場で使われないという事態になりかねません。担当者の工数を事前に確保しておきましょう。

社内システムの開発費用を抑えるコツ

  • 機能に優先順位をつける:「必須」「あれば良い」に分け、最初は必須機能だけで稼働させると費用と期間を抑えられます。
  • 既製サービスと組み合わせる:会計や勤怠など標準化された業務はSaaSを使い、自社独自の業務だけを開発する方法もあります。
  • 要件を文書で伝える:口頭だけの依頼は認識のずれを生み、追加費用につながります。簡単なものでも資料にまとめましょう。
  • 補助金を検討する:事業内容や経費の種類によっては、国や自治体の補助金・助成金の対象になる場合があります。制度は年度ごとに変わるため、申請前に最新の公募要領で対象経費を確認しましょう。
オーバーエックスの考え方オーバーエックスは、中小〜中堅企業の社内システムを要件定義から開発・保守まで一貫してお手伝いしている受託開発会社です。「何から決めればよいかわからない」という段階でも、現在の業務や使っているExcelを拝見しながら、システム化する範囲と優先順位を一緒に整理します。SaaSやパッケージで足りる部分はその活用も含めてご提案し、パッケージに合わない業務は業務に合わせたスクラッチ開発で対応します。秋葉原のオフィスでの対面相談のほか、オンラインでのご相談も可能です。

よくある質問

社内システムの開発費用はいくらからですか?
外注してスクラッチ開発する場合、小規模な業務ツールで100万〜300万円程度が目安です。部門で使うシステムは300万〜1,000万円程度、全社的な基幹系は1,000万円以上になることが一般的です。
社内システムは外注と内製どちらがよいですか?
社内に開発経験者がいて、継続的に保守できる体制があれば内製も選択肢です。経験者がいない場合や、複数部門で使う重要なシステムの場合は、外注したほうが品質と継続性を確保しやすくなります。
社内システムの外注先はどこに頼めばよいですか?
中小〜中堅企業の部門・業務システムであれば、要件定義から保守まで一貫対応できる中小の受託開発会社が候補になりやすいでしょう。大規模な基幹システムなら大手SIer、小さな改修ならフリーランスなど、規模に合わせて選ぶのが基本です。
開発後にかかる費用はありますか?
サーバーやクラウドの利用料、保守費がかかります。保守費は年間で開発費の10〜15%程度が目安です。機能追加や法改正への対応は、保守とは別に費用が発生することがあります。

まとめ

社内システム開発の費用は、小規模な業務ツールで100万〜300万円程度、部門システムで300万〜1,000万円程度、全社的な基幹系で1,000万円以上が目安で、機能の数や連携、データ移行の量で大きく変わります。外注先は大手SIer、受託開発会社、フリーランス、SESなどのタイプがあり、システムの規模と社内体制に合った相手を選ぶことが大切です。見積もりの金額だけでなく、業務の理解力や保守体制まで含めて比較し、自社も要件定義やテストに主体的に関わることで、使われる社内システムを構築できます。

OX

TechBase 編集部(株式会社オーバーエックス)

東京・秋葉原のシステム開発会社。業務システム・Webシステム・基幹システムの受託開発、システムリプレイス、自社パッケージ開発、要件定義の支援を手がけています。オーバーエックスの特徴を見る

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