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WordPress・会社サイトのサーバー移行(引っ越し)手順と注意点|DNS切替・メール・SSL・PHPで失敗しない

WordPress・会社サイトのサーバー移行(引っ越し)手順と注意点|DNS切替・メール・SSL・PHPで失敗しない

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サーバーの契約更新、料金の見直し、表示の遅さ、古いPHPしか使えないなどの理由で、WordPressや会社のWebサイトを別のサーバーへ引っ越す(移行する)ケースが増えています。ファイルとデータベースをコピーするだけなら難しくありませんが、実際にはDNSの切り替え、メール、SSL、PHPのバージョンなど、つまずきやすい点がいくつもあります。

この記事では、WordPressで作られた会社サイトを例に、サーバー移行の手順と、サイトやメールを止めないための注意点を、発注者・Web担当者向けに整理します。自社で作業する場合も、業者に任せる場合も、どこに注意すればよいかが分かるようにまとめました。

この記事の結論
  • サーバー移行は「新しいサーバーで動作を確認してから、DNSを切り替える」順番で進めると、サイトが止まる時間をほぼなくせます。
  • 一番の落とし穴はメールです。同じサーバーでメールを使っている場合は、Webと別に移行の計画を立てます。
  • 移行先のPHPのバージョンが上がると、古いテーマやプラグインが動かないことがあります。事前に確認し、必要なら移行前に更新します。
  • サーバー会社の移行ツールや代行で済むサイトも多くあります。メールや独自プログラムがある場合は、範囲を確認して専門家に任せるのが安全です。
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目次
  1. サーバー移行(引っ越し)とは
  2. 移行の前に確認すること
  3. WordPressサイトの移行手順
  4. つまずきやすい5つの注意点
  5. DNSの切り替えと反映時間
  6. メールの移行
  7. SSL(https)の再設定
  8. PHPのバージョン
  9. ダウンタイムとデータの食い違い
  10. 自社でやるか、ツール・代行・業者に任せるか
  11. 移行後に確認すること
  12. よくある質問
  13. まとめ

サーバー移行(引っ越し)とは

サーバー移行とは、Webサイトやメールのデータを、今使っているサーバーから別のサーバーへ移し、ドメイン(会社のURLやメールアドレス)の向き先を新しいサーバーに切り替える作業です。「サーバーの引っ越し」「サーバー移転」とも呼ばれます。

WordPressの公式ドキュメントでも、WordPressを新しいサーバーへ移すときに再インストールは必要なく、ドメインやURLを変えない場合は、ファイルとデータベースをコピーするだけで移行できることがほとんどだと説明されています。難しいのは、コピーそのものではなく、切り替えの段取りと周辺の設定です。

移行の作業は、大きく次の3つに分かれます。

データの移行WordPressのファイル(テーマ・プラグイン・画像)とデータベースを新しいサーバーにコピーし、設定ファイルを新しい環境に合わせます。
周辺の設定SSL(https)の証明書、PHPのバージョン、メールアカウント、定期実行の処理などを新しいサーバーで設定します。
切り替えDNSの設定を変えて、ドメインの向き先を新しいサーバーにします。切り替え後に動作を確認し、古いサーバーを解約します。

移行の前に確認すること

移行の準備で一番大切なのは、今のサーバーで何が動いているかを把握することです。次の項目を確認し、一覧にしておきましょう。

  • ドメインとDNSの管理先:ドメインを契約している会社と、DNS(ドメインの向き先)を設定している場所。サーバー会社とは別のことがあります
  • メールの使い方:会社のメールを同じサーバーで送受信しているか。アカウント数、転送の設定、パソコンやスマートフォンの設定の方法
  • PHPとWordPressのバージョン:今のバージョンと、移行先で使えるバージョン
  • テーマ・プラグイン:更新が止まっているもの、独自に改造したものがないか
  • 容量とデータベース:ファイルとデータベースの大きさ。移行先の容量で足りるか
  • 定期実行・外部連携:cron(決まった時間に動く処理)、フォームの送信先、外部サービスとの連携、決済など
  • SSL証明書:無料のSSLか、有料の証明書を使っているか。有料の場合は移行の方法
  • サブドメインや別のサイト:同じサーバーに、採用サイトやキャンペーンサイトなどが同居していないか

WordPressサイトの移行手順

ドメインを変えずに、WordPressの会社サイトを移行するときの一般的な流れです。

  1. 現状のバックアップを取るWordPressのファイル一式とデータベースをすべて保存する。移行に失敗しても元に戻せるようにする
  2. DNSのTTLを短くしておく切り替えの数時間〜前日までに、DNSの情報が保持される時間(TTL)を短くし、切り替えが早く反映されるようにする
  3. 新しいサーバーを準備する契約し、ドメインを追加して、PHPのバージョンやメールアカウントなどを設定する
  4. データをコピーするファイルをアップロードし、データベースをインポートする。データベース名やユーザーが変わる場合は wp-config.php を書き換える
  5. 切り替え前に動作を確認するパソコンの hosts ファイルの設定や、サーバー会社の確認用URLを使い、新しいサーバー上のサイトを表示して確認する
  6. DNSを切り替えるドメインの向き先を新しいサーバーに変える。切り替え中は記事の更新やフォームの受付を止めておくと、データの食い違いを防げる
  7. SSLを設定し、動作を確認する新しいサーバーでSSL証明書を発行し、httpsで表示できるか、フォームやメールが届くかを確認する
  8. 古いサーバーを解約する数日〜数週間は残しておき、問題がないことを確かめてから解約する。TTLは元の値に戻す
URLの一括置換に注意ドメインやURLを変える移行では、データベース内のURLを置き換える必要があります。WordPressの公式ドキュメントでは、テキストエディタなどで単純に一括置換すると、データの文字数の情報が合わなくなり、テーマやウィジェットの設定が壊れることがあると注意しています。専用のプラグインや WP-CLI の search-replace コマンドなど、WordPressに対応した方法で置換してください。

つまずきやすい5つの注意点

DNSの切り替えと反映時間

DNSの情報は、世界中のDNSサーバーやパソコンに一定時間保存(キャッシュ)されます。その時間を決めるのがTTL(Time to Live)で、秒単位で設定します。TTLが長いままだと、切り替え後もしばらく古いサーバーを見る人が残ります。IPアドレスを変える予定があるなら、事前にTTLを短くし、移行が終わったら元に戻すのが一般的な方法です。

メールの移行

Webとメールを同じサーバーで使っている場合、DNSを切り替えた時点で、メールの届き先も新しいサーバーに変わります。新しいサーバーにメールアカウントを作っていないと、メールが届かなくなります。切り替え前にアカウントを同じ名前で作り、必要なら古いメールのデータを移します。パソコンやスマートフォンのメールソフトの設定変更も必要になることがあるため、社内への案内も準備しておきます。

SSL(https)の再設定

無料のSSL証明書(Let’s Encryptなど)の多くは、ドメインがそのサーバーにアクセスできることを確かめてから発行されます。Let’s Encryptの説明でも、よく使われる方式(HTTP-01)は、ドメインのWebサーバーに置いたファイルを確認する仕組みです。そのため、DNSを切り替える前は証明書が発行できず、切り替え直後にhttpsで警告が出ることがあります。DNSに設定を追加して確認する方式(DNS-01)など、切り替え前に発行できる方法もあるので、移行先のサーバー会社の手順を確認しておきます。

PHPのバージョン

移行先でPHPのバージョンが上がると、古いテーマやプラグインがエラーになることがあります。逆に、古いバージョンのまま移すと、サポートが終わったPHPを使い続けることになります。PHP 8.2も2026年12月31日にサポートが終わるため、移行のついでにサポート中のバージョンへ上げる計画を立てるのがおすすめです。

ダウンタイムとデータの食い違い

手順どおりに進めれば、サイトが完全に止まる時間はほとんどありません。ただし、DNSの反映中は古いサーバーと新しいサーバーの両方にアクセスが来ます。この間に記事を更新したり、フォームの送信データが古いサーバーに保存されたりすると、新しいサーバーに反映されません。切り替えの前後は更新を止め、アクセスの少ない時間帯を選びます。

自社でやるか、ツール・代行・業者に任せるか

移行の方法ごとの比較

方法向いているケース注意点
自社で手作業社内にサーバーとWordPressに詳しい人がいる手順の漏れがあると、メールの不達やSSLの警告が起きやすい
サーバー会社の移行ツール標準的なWordPressサイトで、ドメインを変えないWordPress以外のファイル、メール、DNSの切り替えは対象外のことが多い
サーバー会社の移転代行作業の手間を減らしたい対象範囲(DNSの変更や動作確認が含まれるか)を事前に確認する
開発会社・保守会社に依頼メールの移行、PHPの更新、独自プログラム、改修を伴う費用はかかるが、調査から確認までまとめて任せられる

どの方法でも、DNSの切り替えのタイミングと、切り替え後の確認は自社で把握しておく必要があります。誰が、いつ、何をするかを事前に決めておきましょう。

移行後に確認すること

  • 表示:トップページ、主要なページ、画像が正しく表示されるか。スマートフォンでも確認する
  • https:証明書の警告が出ないか。httpからhttpsへの転送が効いているか
  • フォームとメール:問い合わせフォームの送信、自動返信、社内のメールの送受信
  • 管理画面:WordPressにログインでき、記事の更新や画像のアップロードができるか
  • パーマリンク:記事のURLが変わっていないか。表示されない場合はパーマリンクの設定を保存し直す
  • バックアップとセキュリティ:新しいサーバーで自動バックアップ、WAF、ログイン制限が有効になっているか
  • Search Console・アクセス解析:エラーが増えていないか、計測が続いているか
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  • WAF
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移行先の候補として、法人向けのエックスサーバービジネスには、サーバー移転代行(DNSの変更や動作確認は対象外)や、各種設定を代行する設定おまかせサポートがあります。WordPressのサイトだけを移すなら、他社サーバーから移行する専用ツールと、14日分の自動バックアップ、WordPressリカバリー機能を備えたXServer for WordPressもあります。いずれも2026年10月時点の公式サイトの情報で、料金と代行の条件は公式サイトで確認してください。

オーバーエックスのWordPressサーバー移行オーバーエックスでは、WordPressのサーバー移行を8万円〜(税別)で承っています。事前の調査、PHPの更新、データの移行、DNSの切り替え、動作の確認に加え、移行後に外部からの設定診断まで行います。メールの移行や、業務システムを含むサーバー移行は個別にお見積もりします。詳しくはセキュリティ診断・対策のページをご覧いただくか、お問い合わせからご相談ください。

よくある質問

移行中にサイトは止まりますか?
新しいサーバーで動作を確認してからDNSを切り替えれば、完全に止まる時間はほとんどありません。ただし、切り替えの前後は記事の更新を止めるなど、データの食い違いを防ぐ工夫が必要です。
DNSの切り替えは、どのくらいで反映されますか?
TTLの設定や、利用者側のDNSのキャッシュによって変わります。事前にTTLを短くしておくと早く反映されやすくなります。反映が終わるまでは、古いサーバーも解約せずに残しておきます。
メールアドレスは変わりますか?
ドメインを変えなければ、メールアドレスは変わりません。ただし、新しいサーバーに同じアカウントを作り、メールソフトの受信・送信サーバーの設定を変える必要がある場合があります。
移行ツールを使えば、すべて自動で終わりますか?
多くのツールはWordPressのファイルとデータベースを対象にしています。メール、WordPress以外のファイル、DNSの切り替えは別の作業になることが多いため、対象範囲を確認してください。
移行のついでにPHPを上げても大丈夫ですか?
テーマやプラグインが新しいPHPに対応していれば問題ありません。対応していない場合はエラーになるため、事前にテスト環境や移行先で動作を確認してから切り替えます。

まとめ

WordPressや会社サイトのサーバー移行は、データのコピーよりも、DNSの切り替え、メール、SSL、PHPのバージョンの段取りが成否を分けます。現状を一覧にし、新しいサーバーで動作を確認してから切り替え、古いサーバーはしばらく残しておく。この順番を守れば、サイトやメールを止めずに移行できます。メールや独自プログラムがある場合は、無理をせず専門家に相談してください。

参考:WordPress.org 日本語「WordPress の引越し」、DigiCert「TTLとは」、Let’s Encrypt「Challenge Types」、エックスサーバービジネス 公式サイト、XServer for WordPress 公式サイト(いずれも2026年10月時点)。

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TechBase 編集部(株式会社オーバーエックス)

東京・秋葉原のシステム開発会社。業務システム・Webシステム・基幹システムの受託開発、システムリプレイス、自社パッケージ開発、要件定義の支援を手がけています。オーバーエックスの特徴を見る

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